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(9/27更新)認定社会福祉士へのキャリアアップについて

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キャリアアップ
出典元:https://www.irasutoya.com/
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認定社会福祉士へのキャリアアップについて

今回のテーマは、社会福祉士の専門性そのものを対外的にも示せる形で、向上させる仕組み『認定社会福祉士制度』にもとづく認定社会福祉士・認定上級社会福祉士の取得方法について書いていきます。

この記事を読んでわかること

  • 認定社会福祉士及び認定上級社会福祉士について解説し、キャリアアップのための方向性を示します
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認定社会福祉士って何?

認定社会福祉士を認証、認定している団体である認定社会福祉士認定・認証機構によれば、

高度な知識と卓越した技術を用いて、個別支援や他職種との連携、地域福祉の増進を行う能力を有する社会福祉士のキャリアアップを支援する仕組みとして、実践力を認定する「認定制度」を制定することになりました。認定社会福祉士制度では、「認定社会福祉士」及び「認定上級社会福祉士」の2種類を位置づけました。(認定社会福祉士認定・認証機構『認定社会福祉士制度とは』より一部抜粋)

社会福祉士国家試験をパスした後に、同時に公益社団法人日本社会福祉士会(自宅もしくは勤務先のある社会福祉士会などに)に登録して、情報共有や実力向上のための勉強をするわけですが、2011年に日本社会福祉士会が事務局となって満を持して設立されたのが、認定社会福祉士認定・認証機構で、同時期に誕生したのが認定社会福祉士制度です。つまり、社会福祉士という国家試験に合格したはいいけれど実践力の面で第三者に示す方法がないため、この制度をつくって限りなく公の組織に近い当該団体が「この人の実践力を認めますよ」と対外的にも示すものということです。

たしかにこのサイトでも「とりあえず合格しましょう」路線で展開してますが、実際に就職して、社会福祉士の相談力等の実践力をつけようとすると結局は現場で右往左往しながら学んでいくことになります。時間のない先輩方に聞いたりするのはとっても大変。ある程度慣れてきて、やればやるほど難しさを感じるキャリア層(5年~)には便利で、わかりやすいキャリアアップだなという印象です。

そもそも、認定社会福祉士と認定上級社会福祉士の違いは何なの?

認定社会福祉士制度で認証されるこの二つの認定ですが、その理念は一緒です。認定社会福祉士からさらにステップアップすると認定上級社会福祉士になります。

ステップアップすることで活動内容とか役割がだいぶ違うこともわかりました。

ずばり一言で表現すると

・認定社会福祉士→職場内のリーダー、相談のプロ
・認定上級社会福祉士→職場内・外(地域)のシステムづくりのプロ、制度政策の助言者

みたいな感じです。要するに、専門職としてのプロは認定社会福祉士で、よりマクロな視点で活躍するのが認定上級社会福祉士というわけです。

認定社会福祉士になるには(通常ルートで説明します)

認定社会福祉士になるための要件としては

認定社会福祉士になるためには、ソーシャルワーカーの職能団体(有名なところでいう社会福祉士会)の正会員であり、①社会福祉士取得後の相談援助実務経験が5年以上で、(9/27加筆 ②は取得時不要との情報です)なおかつ定められた経験目標(経験すべき実務)の実績を保持しており、20単位以上の認証された研修が終了し、10単位以上のスーパービジョンを受けた者

(認定社会福祉士認定・認証機構『よくある質問(個人認定)』を参考に作成)

となっています。

経験5年以上とは

【厚生労働省HP「指定施設における業務の範囲等及び介護福祉士試験の受験資格の認定に係る介護等の業務の範囲等について」

にある該当施設での経験が5年】、

もしくは、【認定社会福祉士認証・認定機構が認める業務の範囲

(イ)矯正施設における相談援助を行っている職員、社会復帰促進センターにおける相談員

(ロ)一定の要件を満たす独立型社会福祉士として日本社会福祉士会の独立型社会福祉士名簿に登録している者

(ハ)「指定施設における業務の範囲等及び介護福祉士試験の受験資格の認定に係る介護等の業務の範囲等について」に定める指定施設期間における管理職

(ニ)公的機関における相談員

(ホ)民生委員・児童委員、保護司、家庭裁判所の調停委員

(ヘ)権利擁護センターぱあとなあに名簿登録している専門職後見人、保佐人、補助人及び成年後見監督人の経験が5年】

または【「指定施設における業務の範囲等及び介護福祉士試験の受験資格の認定に係る介護等の業務の範囲等について」に定められた職種と同等以上の福祉に関する相談援助を行っているとして認定申請前に機構に照会し承認されたものの経験が5年】

とされています。(認定社会福祉士認定・認証機構から一部引用)

(9/27加筆 取得時不要との情報です)定められた経験目標(経験すべき実務)の実績とは

教育実績、研究実績、社会活動のすべてにおいて定められた実績が必要です。具体的には下記の通りです。

教育実績 ※原則15時間以上が必要

研修会、研究会の講師
例)・講師依頼(自身の所属機関外からのもの)があるもの・大学、大学院等の講師(非常勤講師を含む)・組織外で行うスーパービジョン(認定制度における単位に含まないもの)・その他、機構が認めるもの

研究実績 ※①~③から三つ以上の実績が必要

①研究会、学会ないしはそれに準ずる研修会での発表 ※
例)

  • 職能団体や学術団体が実施する研究会や学会等における口頭発表やポスター発表、または同等以上のもの
  • 発表の要旨集など、証拠、根拠があるものを提出できること

②論文発表※
③その他(報告書、著書・翻訳)

社会活動

①国、地方公共団体が実施する事業への参画
②職能団体活動 例)委員会委員長もしくは副委員長等
③その他、社会福祉士としての社会活動、社会貢献として、機構が認めるもの

③20単位以上の認証された研修をうけて、10単位以上のスーパービジョンを受けるとは

認定社会福祉士(新規申請)のページ、「認定社会福祉士の取得ルート図」を見ながら読むとわかりやすいですが、新規申請には、通常ルートと認定研修ルートがあります。ここでいう研修30単位は通常ルートのもので、15時間ごとに1単位として、共通専門研修が10単位、分野専門研修が10単位、SVを受ける実績が10単位必要です。

具体的な科目については同HPの「(参考)認定社会福祉士の取得に必要な科目名と単位数(通常ルートの場合)」を見てください。

実際の研修に関して、行っている場所の検索は同HPのシステム「研修リスト(認定社会福祉士制度管理システム)」から検索して確認しましょう。

これで研修を選択して実績を積み上げるものです。

まとめ

認定社会福祉士制度のHPをまとめる形で見てきました。

そもそも認定社会福祉士の様な役割ポジションで仕事をされている方ってかなりいますよね!

そういう役割でお仕事をされている方って研修の機会はなかなかないと思われるけれど、保健福祉局の研修や、社内独自の研修を設定されている所もあるので、それを受けても尚、時間が作れ、更に社会福祉士としての資質向上を望めるメンタルを維持できることがチャレンジのキーなのかなと思います。

社会福祉士の資格を保有されている方はご存じだと思いますが、社会福祉士の資質向上は努力義務なので、当然やっていく必要はあります。

しかし、職能団体に限らず話を聞いたことですごく感化されることや、他にメンターがいることもありますし必ずしもそれが認定社会福祉士である必要はないわけですね。ただ、社会福祉士としての実践力をより科学的に、専門的に示していくためには、認定社会福祉士の取得に向けて行動していくことが「人によって差がある」という不安定な福祉分野においてはとても学びになると思います。ぜひ一度検討してみてくださいね。

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