スポンサーリンク

社会福祉士のハローワーク

スポンサーリンク
求職・転職編
出典:https://www.irasutoya.com/
スポンサーリンク

はじめに

気づけば社会福祉士として仕事をして7年が経過しつつあります。私は民間企業で6年勤めたあとに社会福祉士として転職しました。一度職場を変わっていますが、以降はずっと同じ職場にいます。ただ、その間全く採用面談や試験を受けなかったわけではありません。社会福祉士としての相談力やテスト、経歴を定期的にまとめて他者に発表する目的もあって、採用されたら転職を考えても良いくらい魅力のある求人に年間2回くらいのペースで応募し、筆記試験や仕事の都合が合えば面接も受けています。

前にも記載した通り、社会福祉士という仕事は倫理綱領に照らせば経営や営利を最終的には優先しなければいけない組織にとどまって仕事をするのにやや不向きで、価値評価しにくい職種でもあるため、自分自身のレベルを一定に維持向上する必要があります。クライエントには優しく寄り添いつつも、連携先では培った能力を糧にバリバリと仕事をこなしていく必要があるということです。そうすれば、組織がどうなってもどこに行っても生活できるほどの経済レベルは自然に得られます。

他分野を勉強したければ自主的に組織を離れることも自信をもってできます。

ただ、選定方法や変な妥協目線で仕事を選ぶと、なかなか良い方向に回転していかないのも事実。

どうせ転職するなら条件を今より悪くしたくない、どうせ就職するならベストな組織で勤めたい、そんなあなたに読んでいただければと思います。

社会福祉士の求人を探す前に、個人としての労働条件を固めよう

インターネットで「社会福祉士 求人」と検索すれば、いくらでも情報は出てきます。indeedをはじめ、バイトルなど、様々な媒体から多様な情報が集められ、一見すると便利です。しかし、これがやっかいです。

情報量が多すぎるあまり、精査に時間がかかり、何を根拠にどう動いていいのか方針がないとブラックな組織につかまりやすいです。最も皆さんはせっかく社会福祉士という国家資格をお持ちなので、不全感のあるなかで辛い働き方をするのは、自分も辛いし、資格そのものの品位をも落とします。後に続く後輩のためにも、社会福祉士という仕事に理解のある組織を選択することがベストと考えます。

ただ、一方で、自分の生活も無視できませんから、社会福祉士という資格の中で、何を優先していくのか、働きやすさなど多方面から考えていく必要があります。

優先度合いを決めて、実生活に照らしてやりたい仕事を選択し、あまりある情報からダイエットしていくプロセスはかなり勉強になりますから、なるべく面倒がらずに見つめていきましょう。

方針選びに迷ったら、方針選びに使う文言を20パターンほど集めて今の自分の状況を振り返ってみましょう。

これは、社会福祉士の就労支援でもクライエントに対して使う手法です。全て大切な事項なので、何を優先したいか、複数回検討してみましょう。

社会福祉士としての支援スタイル、専門分野の方向性を暫定しよう

前にあくまで個人としてのという所を書きましたが、社会福祉士としては、また別論点で自分の専門分野を決めましょう。勿論、社会福祉士の専門性はクライエントに対して非専門的であることという援助技術的視座にたてば、【この分野しかやりません!】とかはあり得ないことです。しかし、実際に仕事が始まる前に自分のキャリアパスをしっかり見据えて、都度修正していくことが、結果的に大きな力になるし、組織に対しては自己PRにもなります。

社会福祉士として働くのが初めての場合は、なんでも経験したい、もしくはやってみなければわからない状態であることは当然なのですが、それでも、国試対策をしていてこの分野は興味があった、とかこの論点は気になったぞ、とかでもいいのでそれを暫定的にテーマに見据えましょう。

他方で、既に福祉分野で働かれている方は会社からの要請で取得した、手当てがつくから取得したなどの方も少なくないと思います。ただ、この資格は昔の「足の裏の米粒(取っても食えない)」とされていた時代は終わり、本当に多様な業務を担う仕事になっているので、それだけ終わらしてしまうにはとっても勿体ないです。是非今一度、自分の選択しているキャリアに迷いがないか省みて、社会福祉士を通してキャリアアップしていき、管理職になるのか、それともスペシャリストとして相談職を極めるのかなど、面倒がらずに考えてみましょう。

いよいよ、社会福祉士の求人を探す

さて、それでは本題です。社会福祉士の求人を探していくのは、民間企業で適当な仕事を探すのとちょっと異なります。民間企業ならばネームバリュー=高収入=労働条件も概ね良いといった条件が揃う傾向はいまだあります。ただ、社会福祉士の場合はかなり異なります。それは、社会福祉士が活躍する現場は基本的に中小企業規模の組織であり、経営者の質によって給与が100万円単位で異なったり、働き方もだいぶ違うということです。したがって、給与及び労働条件の悪い法人を避け、妥協ラインの法人一つ一つの求人を慎重に検討していく必要があります。

掲載の媒体はハローワーク民間サイトの順で見ること

掲載媒体ですが、ハローワークが最も網羅的になっています。前述したとおり、私たちの相手にする組織は中小規模の法人ですから、求人することそのものに大きな広告費用をかけている組織は少ないです。よってハローワークを中心に検索をすすめ、時期によっては民間求人サイトを併用していく手法が妥当です。また最近、エージェント登録などが流行っていますが、本来的にエージェント担当者そのものが福祉経験者でない可能性が極めて高く、条件のみで求人の紹介となるので、期待はできません。最も、福祉職経験者でという場合は多少の信頼を寄せても良いかもしれませんが、膨大な費用のかかるエージェントに依頼して人材を探す程、組織には余裕がないのが基本的な見方と思われます。

この点に注意して求人検索をしていきます。

東京都内を例に挙げて見てみます。

ハローワークインターネットサービスで検索すると、東京都内の社会福祉士の求人(地域を東京都内 雇用条件を正社員 フリーワードに社会福祉士と入れて検索)は895件あります。(7/21朝8時時点)東京都内全45611件の求人の1.96%を占めます。※ちなみに介護福祉士と検索した場合は3410件、精神保健福祉士とした場合は395件でした。

ただ、このうち、純粋に相談援助のみという職種はより限られるものと思われます。これに、勤務地、出勤・退勤時刻、夜勤当直の有無、休日日数、給与を加味して895件の求人を10件以内に絞り込みましょう。それが貴方の今の求人としてベターなものといえます。

絞り込んだ求人を検討する

さらに、検討を進めていきます。私の場合は保育園の子どもがいるので

・通勤時間往路40分以内

・土日祝日休み

・年間休日120日以上

9時始業1745分終業

を優先して絞り込みました。

今まで会社員であった日々と比べてずいぶんとわがままな求人選定かもしれませんが、少なくとも私たちはそれ相応の専門性を備えているのですから、拘っても全然仕事はあります。

重要なのは、最初から妥協の目線で選定を進めないことです。

良い求人がない場合

ここまできて、応募に値する求人がない場合に、初めて民間求人サイトに移ります。民間企業のサイトは応募してもらってナンボなので大事なことよりも社風!とか、定時で退社!とか有給完全消化!とか当然なことをドンドン押して掲載されているので、シビアに見ていくことが重要です。

ここまできてもよい求人に出会えない場合

こういうことは間々あります、時点ではなく継続して探していきましょう。特にハローワークの求人は基本的に毎日更新ではありますが、時期によって繁閑があります。特に地方公務員公務系職種を狙う方は810月、独立行政法人などの国の求人は78月、1112月を中心に活動していくと良いでしょう。既にお仕事をされている場合は、継続して根気よく探すことです。仕事をしていなくて、とりあえず多方面でピンチな方は、雇用期間の定めのある嘱託職員などでキャリアを上げつつ活動することも視野に入れましょう。

現場のある職種は、必ず見学する

掲題のとおりです。必ず見て検討するようにしましょう。

社協などのミニテスト、800文字程度の作文が課される場合

最近私が受けた転職先の試験では、『人生の最終段階におけるソーシャルワークとは』という議題で、A4レポート一枚を提出するもので、なかなか面白く書かせてもらいました。こういう試験などとなると途端にめんどうだと思ってしまう方がいますが、小一時間である程度の質の文章を作成するのは我々社会福祉士の裏の専門性ともいえるので、これには慣れましょう。

ただどうしても難しいという方には別途カンペのような、定型議題の書き方をお知らせします。具体的に知りたい方は【お問い合わせ】欄から相談うけますので是非!(無料です!)

採用面接がきまったら

採用面接がきまったらとりあえず行きましょう。新卒で就職した頃と違い、自分の支援で大切だと思ってることと、組織そのものの方向性が合致しなければ採用を得てもあまり意味がないので、面接して初めてというところになります。採用を得るための面接は辞めて、お互いの価値観と、提供しうる価値について話し合うことが必要です。

まとめ

これまで長々と話してきましたが、

1.私人として妥協のない労働条件を決める

2.専門職としての専門分野を大まかに決める

これが大きなポイントです。是非社会福祉士としての一歩を後悔のない形で迎えられますよう、祈っております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました