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社会福祉士として働くメリット、デメリットについて解説!

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社会福祉士ってどんな資格?
画像出典:http://flat-icon-design.com/
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社会福祉士って何?

社会福祉士は、一言でいえば国家資格を所持した相談屋さんです。

主に医療・福祉分野で活躍します。医療の分野では、各専門職が色々な視点で物事を言うのをお客さん目線で整理して、現状からベストな選択肢を本人と話し合うスタンスで支援にあたることが多いです。
福祉の分野では、日常生活相談という形で、お客さんのよりベストな選択肢を行う手助けを行うことが多いです。医療分野では、主に事務仕事が中心であり、お客さんと話し合っているよりも職場内の多職種と話し合っている時間が濃いイメージです。一方福祉分野では、相談だけに特化しているところはやや少なめで、どちらかというと実際の支援(身体介護や援助)も行いつつというやや業務の切れ目がないです。他方で、福祉分野では福祉事務所等に勤務した場合は相談援助に特化した働き方ができる部分もあります。

どの分野においても、長短はありますが、労働条件や働き方で言えば、
福祉事務所や社協等の公益性の高い分野が優れているといえます。しかし、実際の支援の濃淡を見れば福祉事務所職員では解決できない(これって本当に相談といえるの?)というクオリティで仕事をしている所も見受けられますので、社会福祉士という資格をもって自分のしたいことってなんだろうとよく考えて分野の選択をしていく必要があります。

社会福祉士に合格するために必要な力とは何か

私は大学四年間、福祉の単科大学に通っておりました。皆のモチベーションが高い中、一人だけ「家が近いから」という向学心のかけらもない私は卒業するだけでやっとでした。大した不良性もないのに成績も悪く、鳴かず飛ばずの毎日を送っていました。
「将来は絶対福祉の道には進まない」ことだけを決心した四年の冬(遅いですが、本当に実習とか大変なんです)こと、ある予備校主催の社会福祉士試験の模擬問題で、正答率15%という奇跡的な数値を出したのは今も忘れません。四年も大学に通わせてもらって社会福祉のこともよく知らないなんて絶対ダメだろうという気持ち一つで、3か月一日5時間くらい集中的に勉強し、合格しました。その後は当初からの決心で見事一般企業へ就職しましたが、何の因果か、今は相談職をしています。社会福祉士の合格に必要なのは、元々の頭の良さや知識量の多さではありません。(両方あるに越したことはありませんが)私が実際経験してみて思ったのは、演習量と正解肢を選び取る力です。具体的手法については、『勉強方法』カテゴリを見てみてください。

続いて、社会福祉士として働くことのメリット、デメリットについて書きます。

社会福祉士として働くことのメリット、デメリット

メリットを4つまとめてみました!

1.将来性がある
2.全国どこに行っても仕事に困らない
3.分野によって多様な働き方がある
4.労働密度が薄く、時間の自由度が高い

デメリットも4つ!

1.資格取得後も勉強をし続ける必要がある
2.女性の多い職場が多い(男女比)
3.分野をきちんと選ばないと何をしていこうとしてるのか今ひとつわからなくなる
4.一つの職場で長く勤めても大きな成長がない

です。
それでは各項目について見ていきます。

メリット1. 将来性がある

社会福祉士は、わかりやすく言えば、困ってる人の相談に乗り、本人の納得のもとで、一緒に困りごとの解決解消、気づきを得ることを図っていく仕事です。相談相手と私たち専門職の関係性にポイントがあります。一般的にはこういった相談のお仕事はコンサルみたいに【即、解決=正しい】といった風に思われがちですが、福祉分野においては解決が正しいと必ずしも言えません。本人の理解力や正しいと思う価値観、その背景により【正しさ】が必ずしも社会厚生上の正しさと符号しないこと、最早解決解消困難となった内容に対する相談が度々あり、その中で妥当な納得方法を、共に考える面談方法に切り替えることが度々あること、また、更正分野などの場合、必ずしも来談理由がポジティブなものではないことなどが関係していることもその理由の一つです。
近年、ITによって殆どの仕事が代用できるとされています。しかし、上述したような多様なクライアントに対して、解決解消だけが正解でないという抽象的な所をITで代用できるかといえばほぼ困難といえます。また、そんな感じで抽象的ゆえに、エクセルなんかでわーっと、評価しづらいものであります。
ただ、だからこそ当面の将来性はあるものと見て良いでしょう。
こういう仕事においては、評価の指標そのものを自分で作っていく面白味もあります。

メリット2.全国どこに行っても仕事に困らない

仕事に対する価値観は人それぞれだとおもいますす。慣れ親しんだ職場でゆっくり長く、私もそれは楽でいいなあとも思います。
しかし、現状を見れば、世の中そのような見方だけではうまくいかないことは明らかです。
新型コロナウイルスの流行後、『新しい働き方を』とは言いますが、会社や組織がどこまで迅速に対応できたでしょうか。
私たち社会福祉士は皆様のピンチな時は自分たちも勿論大変なのですが、そういう時ほど需要があります。特に最近では 住宅支援給付金 緊急一時扶助の申請など、多くの支援窓口が開設されています。国や政府は、国民の命を守るのが仕事ですから当面の資金をまずは出していく必要があります。しかし、それだけでは上手くいかないことも明らかで、生活していく力を回復させていく必要があります。
そんなときに力を発揮するのが社会福祉士です。現状を整理しながら、心理的にどういう状況にあり、どういう点にサポートがいるのか丁寧に聞くこと、これは誰でもできそうでなかなかできません。上述した窓口にはお金の困窮だけでなく、根本的にアプローチしていく必要のあることについて相談できる社会福祉士が必ずいます。そういう面では、1とも重複しますが、将来性があり、全国的にどこへ行っても仕事があります。

3.分野によって多様な働き方がある

私は小さい子を育てているため、夜間勤務をしたり遅くまで働いたりすることができません。また、体力もないし、会話力も表現力も人より劣る部類なので、営業したり他の人と折衝するのは苦手です。社会福祉士は会話が仕事ですので、私のような人間の職業選択はどうしても絞られますが、だからといって社会福祉士で働くのを諦める必要は全くないです。
社会福祉士の活躍する分野は年々拡大していますが、例えば今回の感染症拡大で、とても繁盛している生活困窮窓口や、社会福祉協議会の仕事は分野の中では事務量の多い方で、すごく人と会話します!というものではありません。
相手の今の状況を整理するという最低限の会話能力があれば、まず殆どの仕事はできます。
ただ、誤解なきよう話しておくならば、どの分野も共通して聞き上手である必要はあります。
ただ、この力は日々のトレーニングで備わります。
メリット4.労働密度が薄く、自由度が高い
これについては、分野によって、実際のケアもしながら方針を立てるという働き方の職場もあるので、労働密度が濃いものもあります。しかし、これを自分の好みで自由に選択できるというのが社会福祉士の強みです。

次にデメリットです。

デメリット1.資格取得後も勉強し続ける必要がある。

これはどの資格でも同じですが、資格取得で、終生安泰ということではないです。法律が変わるということもそうですが、社会福祉士にとっては、世の中の価値観に最も敏感である必要があります。世の中の現状を反映するように法律や制度ができているのですが、時間が経つにつれ、その対象や支援の方法も変化しています。これを細かく見定めつつ、主体的に取り組んでいける価値観を社会福祉士の価値観というと、私は考えています。

デメリット2.女性の多い職場が多い(男女比)

これをデメリットと感じるかは人によって異なります。大体の場合、女性の比率が高いですが、分野によって(例えば更生分野、路対事業)等の分野には男性が多いです。

デメリット3.分野をきちんと選ばないと何をしていこうとしてるのか今ひとつわからなくなる

社会福祉士という茫漠な大海原に放たれてしまうと、自分のキャリアを自分で定めなければならず、とても不安に考えてしまったり、なんとなくイメージしやすいもので、と狭い視野で仕事を選んでしまって後悔するケースを多く聞きます。これはまた、「社会福祉士になってから」というカテゴリーでも記事を書きますが、立派な士業でもありますので、組織規模や目の前の条件だけにとらわれず、思い切りよく仕事を選んでいってよいのです。

デメリット4.一つの職場で長く勤めても大きな成長がない

あくまでこの記事は社会福祉士として、どこかの組織で勤めることを想定して書いています。「一つのところで長く勤めることが大切」という価値観をもつ方にとって、これは最も大きなデメリットです。社会福祉士は専門家であり、人材管理のプロでもなければ経営者でもありません。目の前のクライエントとの相談に集中する必要があり、この労働スタイルははっきり言って日本の組織にはかなり不向きな部類と、最近思います。
社会福祉法人等について、上述のような姿勢で5年も仕事をすれば、まず中間管理職になる可能性が高いです。そうすれば、従来の専門職として目の前のクライエントの支援に集中するスペシャリストの動きが取れず、「コスト意識をもって」や「4象限のマネジメント」等と話し出して、やや広い目線で仕事をしていく必要が出てきます。そこで労働の価値観を社会福祉士という専門家から、純然たる会社員としてシフトできる方にとっては特別問題ありませんが、管理職になって人をマネジメントすることは本来的には社会福祉士の働きではないことを意識する必要があります。専門職が専門職をマネジメントするときに必要なのは、自分の支援スタイル等にマネジメントもしくはスーパービジョンされる方がその価値を享受する段階で初めて成り立つため、片手間に支援を展開する管理職に対して信頼を失う傾向にあります。専門職に対するマネジメントはそれほどまでに難しい、だからこそ専門職大学院等があるのだろうと思います。

簡単に言えば、会社の必要とする人材と、私たち社会福祉士が尊いと感じている価値観には基本的に差があるという部分が、仕事を続けていく上で大きな課題になるということ、それに対して皆様専門職はどのような工夫を展開していくのかというところが大切になると思います。おかれた環境の中で、専門職として集中できる環境を自ら整えて成長の機会としていくのもよし、ドラスティックに仕事をやめて、期間労働者として多様な組織のプロジェクトに参加するのもよいでしょう。

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