2020/9/16記事更新 内容:誤字訂正と内容追加
以下内容を追加しましたのでご活用下さい。動的に支援を学べる研修、プログラムを提供する「NPO法人Social Change Agency」

この記事を読んでわかること:このサイトの更新過程について公開します。福祉分野でブログ等の作成を検討している方のヒントになればと思います。
こんばんは。サイト記事の方向性を考えるべく、ちょっと遅いですがロードマップ作りをしています。本来的には公開する必要はないのですが、
- 訪問していただける方のターゲットが今時期ではむしろ既に資格取得者、ブログランキング等のping送信サイトからの流入である方の可能性が濃厚
- このサイトを参考に福祉分野でサイト運営する方が増えることへの期待
- から、公開していきたいと思います。
「社会福祉士」というワードで検索してみる
社会福祉士という言葉にはどのような方が関わっているか、見える化してロードマップを作成したい。Google神のお力を借りて「社会福祉士」という単語で捜索しました。
Google Trends に見る「社会福祉士」というワード

Google Trendsによれば、社会福祉士は毎年2月に検索キーワードとしてとっても伸びるものですが、通年人気のあるワードではないことがわかります。しかもその上昇率は年々少しずつですが減ってきていることもわかります。2020年2月なんて最盛期で75%と、今一つ盛り上がりに欠けています。関連性を見れば、明らかに国試の時だけ上がるワードということになります。
「社会福祉士」という単語をGoogle広告(キーワードプランナー)で調べてマインドマップ化してみる(アプリ Mind Node 使用)

「社会福祉士」という単語に対して相当数のワードが出ますが、マインドマップにまとめていくとこんな感じで仕上がります。ちなみに単語脇にある数値部分はCPC見積額です。(簡単に言えば広告料です 高いほど競争が激しいということです)(マインドマップ手書きはしんどかったのでアプリ Mind Nodeを使用しています)つまり、社会福祉士という単語においては「これから目指す人」が超圧倒勢力でいるというわけですね。コバルトブルー勢においては 40~50代でこれから社会福祉士を目指そうって方も混じっています。ただ、一方で「社会福祉士 求人」という水色勢力が資格所持者ということです。
結論 「社会福祉士」の検索動機は基本的にスキルアップやステップアップ動機に非ず
既に資格を所持して仕事をされている方は、基本的に「社会福祉士 求人」で検索をしている。つまり職能の向上よりも条件の向上を検討されていることがうかがい知れます。
ロードマップ作りの方針はこれで整いました。記事は現状のニーズから書いていきたいので、これに沿って更新していきたいと思います。
(プラスα)こっから考えたい 「社会福祉士」というまつわる方々の気持ち

「社会福祉士」という言葉にまつわる方々の気持ち
ここから考えていきたいのは、このマインドマップを字面で見ればそれだけのものですが、少なくとも「社会福祉士 アセスメントシート」とか「社会福祉士 相談援助 向上 」等のワードが検索としてあがっていないという現状にあります。
ここからは
①検索の仕方そのものがピンポイントで「〇◇△研修」等、わざわざ社会福祉士という言葉を入力していない、もしくは②スキルアップという気持ちが薄く現業を深めるモチベーションがないかのどちらかであることもなんとなく分かってきます。ただ、後者の理由だったら悲しいです…。
ACP、DNAR問題(勝手に命名)に学ぶ、他職種連携の迷いがもたらすもの
私自身もこんな経験がありました。
ACPしたのに点滴いるかなーって論議が出ることそれ自体、ACPしてないでしょと思う。積極的医療を望まない方が居たとして、その積極性のすり合わせができてなかったとすれば、それって何を話したのでしょう。今までの、いわゆるDNARとどう違うのでしょう。忙しいのはわかるが、それでは現場は進まない。
— mhotsuma (@miura03241573) September 9, 2020
つまり、自分のスキルがあがるだけでは、多職種を巻き込んで変革していくことには限界があります。相談力が上がるとACPとDNARに関しての違いを切々とスーパービジョンできる権限が付与されることはありません。結局は権限のある上位職→数のいる現場職→専門職だけれど数の少ない方という形がたくさんの資格の方が集まれば形成されるのは自然。特にこの中で社会福祉士は名称独占ですから、対クライエントには相当効くのですが、対多職種にはどうでしょう?
勝ち負けを競うわけではありませんが、上記のような状況でしっかりと伝えて変えていかねばならない状況にありながら、なかなか解決できないとか悩んでいるうちに、既にクライエントへの不利益が生じています。(上述ACP問題に関しては、職種としての知識としてフレイルにあるクライエントに対する支援について意見を述べ、いろいろなセクションの要職様に根回しして解決をはかっている最中にあります)
このような経験が、個人の勇気を削いだり、そもそもの就労意欲や「まあ、わかりあえないの当然だし」程度で流されて済んでしまうのではもったいない。そればかりか、同時に、クライエントに不利益が生じている点を重く受け止めるべきです。
支援される方の(する方もですが)人生は恐らく一生に一度。よって、パターナリズムに陥らずに個別性を尊重すべき
と思う視点も正しい、
一方で、
目の前の患者の対応が終われば 即座に次の患者に向かう速度感と研究実績 その死屍累々の上に成り立つ医療の功績にあやかっている人間がいる(生きている人すべて)という事実
も正義であることはもちろん認識しておく必要があり、どちらか一方の視点では本人の意思決定を尊重することはできないでしょう。
社会福祉士に必要なフォロー体制とは何か
さて、話を戻します。社会福祉士にとって、どのようなフォロー体制が必要なのか。
それは資格所持者の方が高額なお金と時間を代償に食らいついて初めて得られるフォローではなく、疲れている現場にちょっと差し入れする程度の勇気とお手軽感で参加できるフォローというより相互交流の場であるべきと考えます。「ここでつまずいてるんだよね。」「こんなのあるよっ」というちょっとした気遣いと勇気でなりたつ集団。
超理想を言えば、資格所持者の皆々様に対して知恵を結集し、それが結果的にお金になる仕組みも必要と考えます。(それが専門職にとって会社という組織だったら尚良いのですが。)前述したACP関連などの解決方法についても多くの職種で同じベクトルを向けるマジックワードはないにしても、同様の経験をしている方は相当多くいるはず。そういう提供の場を、お金は発生しないにしても、ライングループレベルの速度感をもって取り組めるといいなぁと思うのです。
(9/16 追加)動的に支援を学べる研修、プログラムを提供する「NPO法人Social Change Agency」
社会福祉士に必要なフォロー体制とは何かで記したように、今必要な新しい相互交流の場の紹介として情報共有を追記します。twitter経由で知り、私自身も強く関心を寄せているのがNPO法人Social Change Agency様。記事内容もタイムリーなものが多く、固定ツイートの中の「新型コロナの影響に伴う 経済支援制度等まとめ – Google スプレッドシート -」はとても参考になります。
現時点で出されている支援策をシートにまとめました。ご活用ください。
新型コロナの影響に伴う 経済支援制度等まとめ – Google スプレッドシート – https://t.co/mTttNyhMJP#自粛と給付はセットだろ#家賃の取立ては政府へ#コロナ
— NPO法人Social Change Agency (@sca20130824) March 29, 2020
また、今課題となっているものに対して焦点を絞り、未来を言語化していくプロセスが鍛えられる研修プログラムも提供されています。
【参加申込開始:SCA研修プログラム2020 】
・完全オンライン開催・人権と社会正義、社会的排除、マクロソーシャルワークをキーワードとしたプログラム
・参加方法は「実践者ゼミ」/「一般コース」の2種類
詳細はリンク先をご覧くださいhttps://t.co/ZOsXG6RfYj pic.twitter.com/m9HKp923ER
— NPO法人Social Change Agency (@sca20130824) August 30, 2020
(※以上の内容につきましては、NPO法人Social Change Agency ご担当者様より掲載許可頂いております。)
まとめ
サイト運営上のロードマップ作りから派生して、社会福祉士の皆様の検索ワード裏に潜む気持ちについても経験談を踏まえて書いてみました。これからは既存の職能集団に限らず、国家資格所有者という責任の下で自由に話し合えること、その速度感や成果物、フィードバックなどもとっても重要だと思われます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
私自身も色々思うことはありますが、当面のニーズ充足型のサイト運営をロードマップになぞって記事を更新していきます。引き続きお付き合いの程、宜しくお願いします。
関連リンク・本

「意思決定を支援すること」に関して学ぶなら、この二冊は読んで損はないです。良書です。
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